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キャッシュレス決済手数料の比べ方|美容室・サロンの負担を月商から計算する

美容室・サロンのキャッシュレス決済手数料を、月商とキャッシュレス比率から計算する方法を解説します。POSレジ各社の公表手数料と、月額料金との合計で比べるときの注意点も整理します。

会計と顧客管理更新日 えらぶゾウ編集部

キャッシュレス決済の手数料は、月額料金と違って売上に比例して増える費用です。月額0円のPOSレジを選んでも、手数料率がわずかに高いだけで、年間では月額料金の差を上回ることがあります。

この記事では、自分の店の手数料負担を月商から計算する方法と、POSレジ・決済サービスを比べるときに手数料率以外に確認すべき点を整理します。

手数料は「月商×キャッシュレス比率×手数料率」で計算する

月の決済手数料は、次の式でおおよそ計算できます。

月の決済手数料 = 月商 × キャッシュレス比率 × 手数料率

キャッシュレス比率は、売上のうちカード・電子マネー・QRコード決済などで支払われた割合です。経済産業省の発表では、2025年の国内のキャッシュレス決済比率は58.0%でした。ただしこれは国全体の数字です。自分の店の比率は、レジの支払方法別の集計で確認してください。開業前でまだ実績がない場合は、50%と70%の両方で計算しておくと、幅をもって見積もれます。

月商別の試算

手数料率の違いで、月の手数料がどれだけ変わるかを試算しました。手数料率は、当サイトに掲載している製品の公式サイトで公表されている率から選びました。1.98%と2.5%はPOSレジ(後の表を参照)、3.24%は予約システムのオンライン決済の手数料です。

キャッシュレス比率50%の場合

月商手数料率1.98%手数料率2.5%手数料率3.24%
100万円9,900円12,500円16,200円
200万円19,800円25,000円32,400円
300万円29,700円37,500円48,600円

キャッシュレス比率70%の場合

月商手数料率1.98%手数料率2.5%手数料率3.24%
100万円13,860円17,500円22,680円
200万円27,720円35,000円45,360円
300万円41,580円52,500円68,040円

月商200万円・キャッシュレス比率70%の店では、手数料率が1.98%か3.24%かで月に17,640円、年間で約21万円の差になります。POSレジの月額料金の差よりも大きくなることが珍しくありません。

POSレジ各社の公表手数料

当サイトの比較表に掲載しているPOSレジの、月額と決済手数料は次のとおりです。

POSレジの月額と決済手数料
製品月額費用キャッシュレス決済決済手数料料金の補足
Airレジ0円対応記載なし基本のレジ機能は初期費用0円・月額0円。キャッシュレス決済はAirペイとの連携が必要で、決済手数料は別途かかります(手数料率は公式サイトに記載なし)。ハードウェアは別売りです。
STORES レジ0円対応1.98%〜初期費用はかかりません。フリープラン0円、スタンダードプランは年間契約で月額3,300円(税込)。キャッシュレス決済の手数料は1.98%〜。ハードウェアは別売りです。
Square POSレジ0円対応2.5%〜3.25%POSレジアプリの利用料は無料。決済手数料は2.5%〜3.25%(年間キャッシュレス決済額3,000万円未満で2.5%〜、その他は3.25%〜またはカスタム手数料)。初期費用およびハードウェア費用は公式サイトに記載がありません。
Bionly要問い合わせ記載なし記載なし料金は公式サイトに記載がありません。初期費用・月額とも各社へお問い合わせください。
POS+ beauty要問い合わせ記載なし記載なし料金は公式サイトに記載がありません。初期費用・月額とも各社へお問い合わせください。
各社の公式サイトの記載に基づきます(情報確認日 )。 「—」は公式サイトに記載がなかった項目です。価格は変動する場合があります。

決済手数料が「—」の製品は、公式サイトで手数料率を確認できなかった製品です。料金が問い合わせ制の製品は、資料で決済まわりの条件をあわせて確認してください。

手数料率以外に確認すべき5つの点

同じ「手数料率○%〜」でも、実際の負担は条件で変わります。資料請求や商談では、次の点を確認してください。

1. 「〜」の条件

「1.98%〜」「2.5%〜」のように下限だけが書かれている場合、どの決済手段・どの条件でその率になるのかを確認します。カードのブランドや決済手段(タッチ決済、QRコード決済など)によって率が違うことがあります。

2. 決済額による率の変化

年間の決済額によって手数料率が変わる製品もあります。比較表の製品では、年間キャッシュレス決済額が一定額を超えると率が変わる条件が公表されているものがあります。開業直後と、売上が伸びた後の両方で計算しておくと安心です。

3. 入金のタイミングと振込手数料

売上がいつ口座に入金されるか(入金サイクル)と、入金時に振込手数料がかかるかは、資金繰りに直結します。開業直後は手元の現金が限られるため、入金までの日数は手数料率と同じくらい重要です。

4. 決済端末の費用

POSレジのアプリが無料でも、カード決済には専用の決済端末が必要な場合があります。端末を購入するのか、無料で提供されるのか、月額のレンタルなのかを確認します。

5. POSレジとの連携

決済サービスとPOSレジが別の会社の場合、会計のたびに金額を二重に入力する運用になることがあります。レジで金額を確定すると決済端末に自動で送られるかを確認してください。二重入力は、打ち間違いによる差額の原因にもなります。

年間の総額で比べる

POSレジと決済サービスは、次の式で年間の総額を出して比べるのが確実です。

年間の総額 = 月額×12 + 年間の決済手数料 + 端末などの初期費用

月額0円の製品と、月額はかかるが手数料率が低い製品のどちらが得かは、月商とキャッシュレス比率で決まります。上の試算表に自分の店の数字を当てはめ、候補の製品ごとに年間の総額を並べてみてください。

よくある質問

決済手数料をお客様に負担してもらうことはできますか

多くの決済サービスでは、加盟店の規約で、手数料分をキャッシュレスで支払うお客様にだけ上乗せすることを禁じています。契約前に、利用する決済サービスの規約を確認してください。

現金のみの営業にすれば手数料はかかりませんか

手数料はかかりませんが、キャッシュレスで払いたいお客様を逃す可能性があります。釣り銭の準備、レジ締めの差額確認、売上金の入金作業など、現金を扱う手間もかかります。手数料だけでなく、こうした手間も含めて判断してください。

開業時の資金計画にはどう入れればよいですか

決済手数料は売上に比例する変動費として、月商の見込みから計算して運転資金に含めます。開業資金全体の考え方は「美容室の開業資金はいくら必要?」で解説しています。

参考にした資料

制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、提出先や各社の最新の案内をご確認ください。

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