飲食店のキャッシュレス決済の選び方|手数料・入金サイクル・テーブル会計で比べる
飲食店がキャッシュレス決済を選ぶときの確認点を、手数料の計算方法、仕入れの支払いに合わせた入金のタイミング、テーブル会計と客層に合った支払い方法、POSレジとの連携の4つに分けて解説します。
飲食店のキャッシュレス決済は、手数料の率だけで選ぶと、入金の遅さや端末の使い勝手で後から困ることがあります。会計がピークに集中する飲食店では、テーブルで会計できるか、レジと金額を打ち直さずに済むかも、手数料と同じくらい大切です。
この記事では、飲食店がキャッシュレス決済を選ぶときの確認点を、手数料・入金・端末・レジとの連携の4つに分けて整理します。
手数料は「月の決済額×率」で比べる
キャッシュレス決済の手数料は、売上に比例してかかる費用です。月の手数料は、おおよそ次の式で計算できます。
月の決済手数料 = 月商 × キャッシュレス比率 × 手数料率
たとえば月商300万円、キャッシュレス比率60%なら、手数料率が0.5%違うだけで月に9,000円、年間で10万円以上の差になります。公表されている手数料率は、条件付きの下限であることが多い点に注意してください(年間の決済額の上限、特定のカードブランド、有料プランへの加入など)。
| 製品 | 決済手数料 | 決済端末 | 入金 | 振込手数料 | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Airペイ | 3.24% | 無償貸与 | 月3回または6回 | 0円 | 0円 | 0円 |
| PayPay(店舗向け) | 1.60%〜 | 0円 | 月1回(最短翌日) | 月1回の振込は無料 | 0円 | 0円 |
| Square 決済 | 2.5%〜 | 購入 | 最短翌営業日 | 無料 | 0円 | 0円 |
| STORES 決済 | 1.98%〜 | 1台無料(条件あり) | 最短翌々日 | 自動入金は無料 | 0円 | 0円 |
| スマレジ PAYGATE | 1.98%〜 | 39,600円(税込) | 月2回(QRは月1回) | 記載なし | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
手数料の詳しい計算方法は「キャッシュレス決済手数料の比べ方」でも解説しています(美容室向けの記事ですが、計算方法は飲食店でも同じです)。
入金のタイミングは仕入れの支払いと合わせる
飲食店は食材の仕入れの支払いが週単位で発生することが多く、売上の入金が遅いと手元の現金が足りなくなることがあります。決済サービスによって、翌営業日に入金されるもの、月に数回まとめて入金されるもの、自分で振込を依頼するものがあります。振込手数料がかかる条件も合わせて確認してください。
テーブル会計と客層に合った支払い方法
- テーブルで会計するか:端末を持ち運べるか、通信がWi-Fiだけか、モバイル回線にも対応しているか
- 訪日客が多いか:海外のカードブランドや、海外のQRコード決済に対応しているか
- 交通系電子マネーの利用が多いか:駅前の店や、ランチの客が多い店では効く
| 製品 | クレジットカード | 電子マネー | QRコード決済 | POSレジ連携 |
|---|---|---|---|---|
| Airペイ | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| PayPay(店舗向け) | 非対応 | 非対応 | 対応 | 記載なし |
| Square 決済 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| STORES 決済 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| スマレジ PAYGATE | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
POSレジと連携して打ち間違いをなくす
決済端末とPOSレジが連携していないと、レジで出した金額を決済端末にもう一度打ち込むことになり、打ち間違いの原因になります。混雑する時間帯ほど、この二度打ちが会計待ちを長くします。使っているレジ、またはこれから入れるレジと連携できる決済サービスを選ぶのが基本です。
POSレジとモバイルオーダーをこれから選ぶ場合は、「飲食店向けPOSレジの比較」と「モバイルオーダーの導入費用」もあわせて確認してください。お客様のスマホで会計まで済ませる方式を選ぶと、レジでの会計そのものを減らせます。
よくある質問
決済サービスは1つに絞るべきですか
1つの端末でカード・電子マネー・QRコードをまとめて受けられるサービスを選ぶと、会計の操作と入金の管理が簡単になります。特定のQRコード決済だけを別に契約している店もありますが、入金のタイミングや管理画面が分かれる点に注意してください。
審査にはどれくらいかかりますか
決済サービスや決済手段によって違い、数日で使えるものもあれば、カードブランドの審査に時間がかかるものもあります。開店日に間に合うよう、営業許可の申請と同じころには申し込んでおくのが安全です。
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